犬との暮らしは毎日ギフトがいっぱい
犬を飼う。
子供の頃に抱いていた憧れ。
実際に犬を飼い始めてみると、時間、気力、経済力、忍耐力が必要なことを実感する。そして、自分が考えていた「犬のお世話」とは、義務的なものではなく日々の幸せタイムであることを知る。
実際に当事者になることで気づいたり、知れることもいっぱいある。中学生未満の子供の数をペットの数が上回るようになったとはいえ、半分以上の人はペットと暮らしたことがないだろう。そうすると、一般的によく耳にするのが「犬は臭い」「犬を飼うと家が汚れる」といったステレオタイプの言葉の数々。確かに適切なケアを怠ると、匂いや衛生面の不具合は出てくるだろう。しかしそれは私達人間も同様だ。
犬に必要とされるブラッシング、オーラルケアをはじめとするデイリーケアは飼い主が担えるスキンシップであり、特権でもある。被毛の飛散があるからこそ、日に数回の掃除をする。これも犬がいなければ、それほど掃除に講じることはないだろう。フロアに物をおいていると誤飲誤食をするから、物は上にあげ、片付ける。実は、犬と暮らすと家がキレイになるのだ。
ただ、異種である犬との暮らしは、ある程度のリスクを伴っていることも事実。
色んな所に一緒に行きたくても、まだ行動制限が多い現実。Cafeに行っても、当然!のように真冬でもテラスに誘導される。
そして6倍の速さで時が過ぎていく犬たちの平均寿命は15歳(犬種に因る)とされる。
だからこそ、そんな愛犬と笑顔で過ごせる毎日はスペシャルな時間なのだ。
健康のバロメーターでもあるうんち。そのうんちの時の体勢は、まさにこの世に一つだけの造形美といえる。さらに、拾ったうんちは確かに温かい。日々実感できる「健康でいてくれてありがとう!」のギフトだ。
あらためて犬との生活を見つめ直してみると意外と犬からもらっているものが多いことに気づく。
目が合うだけで笑顔になる。
体に触れるだけでホッとする。
肉球の匂いを嗅ぐと幸せな気持ちになれる。
もらっているものが多いからこそ、わたしたちはもっと彼らにお返ししなきゃいけないんじゃないだろうか。「いつもありがとう」の気持ちのお礼を。ご飯をあげたり、散歩に行く、それだけじゃない何か。
そんなことを考えながら、少なくとも日々の幸せが当然と思わず、ありがとうって思えてる自分に出会えてよかった。
これも君がくれたギフト。