24.SPCAでのボランティア活動

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Vancouver でのボランティア活動を開始した。 West Vancouver にある、SPCA に行き、まずは「ボランティア活動」の申し出をする。申込書記載の際、自分が、これまでトレーナーとして勤めてきたことも報告し、ここで自分がどういった分野で活動出来るか話をした。 SPCAとは、その国や地域における動物愛護の精神と法律に基づいて運営されている動物のための福祉活動を行う公共団体の事で、Society for the Prevention of Cruelty to Animals(動物虐待防止協会)の略である。 実は、私は以前 Vancouver で、犬の勉強をしていた頃、二度この SPCA に忠告を受けたことがある。 一度目は、当時、外出するときに電話がかかってきたので、犬を玄関先につないで待たせていたとき。近所の人が「虐待をしている」と勘違いをし、 SPCA に通報したのだ。高々30分ほどだったのだが、その対応の早さに驚かされた。 二度目は、車の中に犬を待たせて30分ほど離れていたとき。もちろん、車の窓はそれぞれ少しあけてあったのだが、戻ってきたら SPCA ポリスに「40分も犬を車内に閉じこめていたな。ほら!犬がハーハーと言ってるじゃないか!」と怒鳴られた。時間が異なる。しかも、犬はハーハー言うものだろう・・・そんな、いい訳はできず、素直に怒られた覚えがある。中には罰金を支払うケースもあるらしく、動物愛護に厳しすぎる?と映るときもあるが、確かにSPCA ポリスは動物たちの見方なのだ。 このように、SPCA は、動物のポリスとしても活動している。今回、その窓口に顔を出すには、僕なりに壁があったのは確かだ。しかし、手続きを終え帰宅するとき、自分の心が異様にワクワクするのが分かった。ワクワクよりもドキドキに近いフィーリングだったかもしれない。これまで自分が勉めてきた事を通して、「社会」に貢献出来るという単純な喜びが、ここまで自分を高揚させているのだと感じた。 ボランティア活動初日、この日は、フリースペースでの自由時間を受け持つことになった。 犬の名前は「Holly」。 その他の情報はない。フリースペースにむかうと、ずんぐりむっくりの Holly が近づいてきた。一度捨てられた犬なら、きっと人に対して警戒心を持っているに違いないと思い、私は、その日のために、手作りトリート(おやつ)を作っていった。そしてトリートを使って Holly との初対面に挑戦した。思った以上に従順で、素朴な顔をしている Holly。捨てられた理由は、一体何だったのか? Holly に関しては、情報は全くなかったのだが、SPCA によると、実際、経済的理由で飼育を放棄したり、治療費を負担出来ずに手放したりする人も多いらしい。それにしても、三頭身の Hollyに見つめられると、体がくすぐったくなるくらい、かわいい。 まずは「お座り」と言ってみる。直ぐに反応してくれた。 あまりの嬉しさにトリート(おやつ)を多めにあげてしまう。そして、一緒に走ったり、呼んだりしてあそぶ事、数十分。短い時間だったけれど、Hollyと時間を共にして、私は、この子自身に捨てられる理由などないと確信出来た。 それにしても、初対面だけだったらともかく、人間だったら、心に傷をおった子と、こんなに短時間で仲良しになれるだろうか。再会を誓おうと思ったが、Holly が新しい家族に早く受け入れられることの方を願うことにした。この子達が、新しい家族で今後の犬生を全う出来るように、犬の立ち振る舞いの修正に加え、飼い主も犬を飼うと言うことの「責任」を自覚し、新しい家族を迎えいれて欲しいと強く思う。 前者によって、犬たちが新しい家族の生活環境とライフスタイルに順応出来るようになり、後者によって、飼い主の勝手な都合で犬たちが捨てられることがなくなる。そして、双方をカバーする事が出来たら、確実に捨て犬の数は減る。その為に、私達ドッグトレーナーが出来ることは「沢山」あるのだ今からワクワクが止まらない。 (05.10.10)