小学生未満の子供が手に取る本の7割に動物が登場するという。それほど、私達は、ちいさい頃から動物に実際に触れなくとも、見聞きをしてきた経験をもつ。ディズニーの世界にも沢山の動物が登場するように、私達は、動物にいつしか、親近感を持ち、時には感情移入もする。特に人間と共生してきた歴史が長い犬に対し最近は、「犬を飼う」ではなく「犬と暮らす」という発想が広まってきているのも納得できる。
この度、私も無事に「叔父さん」となった。
姉が生んだ男子の名前は「颯馬(そうま)」。先日パートナードッグ・FIDO を連れて戻った際、親族は「犬が何か赤ちゃんに危害を与えるのではないか?」と心配していたが、私はそうは思わなかった。あるとき、親族が颯馬から離れた際、FIDO が、颯馬に近づいていった。大抵、ここで声をあらがえたり、赤ちゃんを抱いたりすると犬というのはより一層赤ちゃんに興味を持ち、興奮するものだ。犬には「人目線の理屈」が分からない。犬はそれが何なのか?を知りたいだけなのだ。私は、二人の様子を側で見守った。
FIDO が颯馬に近づく。そこで、彼が何をしたかというと・・・
「匂いを嗅ぐ」であった。そして、すぐにその場を離れて、寝始めた。
世界中、何処を探しても、犬が赤ちゃんを襲ったという報告はされていない。犬と一緒に育った赤ちゃんは、将来アトピー性皮膚炎になる確率が低い、不登校になりにくい、協調性がある子に育つ等の報告も最近されている。
今年、弊社ではおめでた!続きであった。アシスタントの山下が懐妊、中岡の奥さんが懐妊し、先日無事二人とも無事に出産を終えた。
【画像上】山下一花(いちか)
【画像下】中岡ひらり
「犬をしつける」ドッグトレーニングだけではなく、
「犬から学ぶ」ヒューマン・ドッグ トレーニングを掲げる弊社としては、これまでの犬とのコミュニケーションからの学びを、わが子の教育に活かして欲しいと願ってやまない。
この度、私の郷土・宮崎の、ある企業様から宮崎県高岡町去川にある廃校活用のソーシャルビジネスの一つとして、犬と子供がメインとなる新たな試みのご相談をいただいた。宮崎・去川は、西郷隆盛等、幕末の勇士達の前に大きく立ちはだかった関所でもあり歴史的にも要所となった場所である。
「RE」をテーマに掲げるこのプロジェクトは「去川こども村」といい、これまでも「田植え」や「キャンプ」等、数々のアクティビティを行ってきた。今、社会問題にもなっている犬猫の殺処分について考えても、幼少期のうちから、動物に対する正しい知識や経験をもっていれば、今後10年後の日本の犬文化は、今よりもっと温かいものになっているに違いないという思いから、「犬」をテーマにした企画は、重要なコンテンツになりうると考えている。
また、子供だけではなく、大人も共に楽しめる内容を創造し、共に「学び」や「気づき」を与えることが出来るようなシステムを提案・構築していきたいと思っている。
最寄りには既に再生された古民家宿舎もあるので、愛犬との宿泊も可能。色々アイデアが浮かんでくる中、何から実現できるか?今から楽しみだ。
現在、国内で増え続けている廃校であるが、是非宮崎らしい企画を提案し、故郷の地域活性化の活動に少しでも力になりたいと思う。
(2012.10.10)