犬の可能性を知る

 

犬は人間が怒っていることを理解し、目をそらしている!?

それは、飼い主をなだめるために身に付いた性質なのかもしれません。

 
文面から犬の観察眼が長けていることも伝わってきますが
犬と暮らしているものからすると、当然というか日々実感していることかもしれません。
ただ「あたりまえ」と感じていることをデータ化することの難しさと同時に
その大事さも感じます。
 
Dog-eye
 
【コラム】
私たちの感情はペットの前でさまざまに変化します。飼い主であり、ペット愛好家として、私たちは彼らが喜んでいるのか、悲しんでいるのかを判定する独自の方法を考案してきました。そして、最近行われた研究で、犬は私たちが怒っているのを認識することができ、それに応じた対応を身に付けてきたらしいことがわかりました。

フィンランドのヘルシンキ大学の研究グループが発表した論文では、犬は人間の怒っているときの表情を認識でき、また、人間の怒っている表情に対する犬の目線は、普通や喜んでいるときの目線とは大きく違うことが報告されています。この研究では31匹の飼い犬(アイトラッキングのテストの経験があり、スクリーンを見ることの訓練を受けた犬)に、喜んでいるとき、普通のとき、怒っているときの人間と犬の顔の表情を見せました。そして赤外線カメラを使って、それぞれの表情に対する、犬の視線の動きを追跡し、犬がどの部分を最初に見るか、そしてどの部分で犬の視線が留まったかを記録しました。
犬は目の前に顔が現れると、まずは目の周囲のエリアを見ます。そして、目の周りに視線が一番長く留まります(人間やほかの霊長目が相手を見るときに似ています)。また犬は顔のパーツごとではなく、顔全体を見て相手の表情の意味を判定するようです(こちらも、人間が相手の表情を読み取るときに似ています)。威嚇的な犬の表情に遭遇したときは、犬の視線は相手の犬の口周りに集中し、そこで留まるようです。しかし、この論文の報告によると、怒った人間の表情に対しては「直視するのを避けようとしている」ような、回避的な動きが見られたとのことです。
論文の著者の1人、Sanni Somppi氏はこう述べています。
犬の、人間に対する寛容な習性と、その戦略が、この結果をある程度説明できるかもしれません。犬は、人間に飼われることで人間の威嚇的な合図をくみ取り、それに対してはっきりとなだめるような合図で応えるという、感受性を身に付けたのかもしれません。

情報元

DOGS KNOW TO LOOK AWAY WHEN HUMANS ARE ANGRY
 
 

 

 
Dogship02
 

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