匂いと身体の不思議

外﨑馨一先生

 

私が親しくさせていただいている外﨑馨一先生のコラムをご紹介します。

外﨑先生は「探知犬の研究に携わる経歴」をお持ちで、今は現嗅覚研究所代表をされています。
 
犬が火気厳禁物や麻薬、そして癌を探知できることは、みなさんご存知だと思います。
今回は、犬にとっても最重要器官でもある「嗅覚・匂い」についてのお話です。
 
 
線虫にそのような反応が観られるということ自体おどろきでしたが
いずれにしても、犬の嗅覚の素晴らしさと、その探索意欲・能力の高さは別段です。
 
Scent-detection-workshop
 
例えば、高級食材:トリュフを探すトリュフ豚とトリュフ犬を比べてもその差は歴然。
トリュフ豚に使われる豚は全てメス豚です。
その意味は・・・?
豚にとってトリュフの香りは、「オスブタ」の香りに似ているそうです。
つまり、「トリュフの香り=ダンディなブタの象徴・香り」となり
トリュフを探しているブタはみな「GQ に載っていそうなオスがいる!」とブーブー言って
実質トリュフを探しているのです。
 
一方、犬は違います。
彼らは真摯に「トリュフ」の香りを「探索対象物」として探しているのです。
したがって、ブタと違ってトリュフを食べてしまうことがないんです。
 
ハンドラーである飼い主とのコミュニケーションのひとつとして
共に行うゲームのひとつとして
犬にとって飼い主(ハンドラー)との共同作業
心からワクワクするアクティビティなのだと思います。
 
 
 Dogship02
 
 

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