「さよならとは言いません」

キャロライン・ケネディと秋田犬

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「秋田犬をパートナードッグとして迎え入れたいんだけど」
そう連絡があったのは去年の夏。
 
秋田犬というと、「HACHI」という映画でアメリカでも著名になり
柴犬同様人気犬種でもあります。
 
早速、生後4ヶ月にもならない秋田犬のパピーに会いにアメリカ大使館に向かいました。

彼女に付けられた仮名は「FUJIKO」。女の子。

 
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大使公邸には、キャロラインさん以外に複数のアシスタントがいて皆から愛情をもらっていたため
FUJIKO にしてみると誰が自分のパートナーなのかわからず不安定な様子もありました。
 
キャロラインさんの1日のタイムスケジュールと、これからの公務内容をうかがうと FUJIKO にとっての刷り込みと社会性の時期(Imprinting and socialize)に不安が募りました。
何よりも FUJIKOにとってベストな環境を与え、これからの犬生を考えてあげたいという思いでプライベートクラスを担当しました。
 
その後、キャロラインさんからご連絡がありました。
結果、彼女は一度パートナードッグとして受け入れると決めた FUJIKO をブリーダーに戻すことを決めたという内容でした。
それは彼女にとって辛い決断だったかもしれませんが、互いのことを考えると相応な決断だったと思っています。
 
それでも、キャロラインさんの FUJIKOをみる眼は、あたたかさと優しさに満ちあふれていたのは確かでした。
 
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日本ペットフード協会の発表では、近年、犬の飼育頭数は減り今や猫と同数だと言われています。
その理由について「独り暮らし世帯の増加や人間の高齢化で、散歩などの世話が必要な犬は数が減った」と分析し、猫については「日中家を空けている家庭でも飼いやすいとされるので、現状を維持しているのではないか」としています。
 
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現在、犬コト(犬を飼う前に受けてほしいセミナー)
でも私が伝えたいと思っていることの一つに「飼わない選択」があります。
もちろん、私は犬との暮らしにこの上ない喜びと幸せを感じています。
しかし、それは、「責任」と「覚悟」というベースがあってこそ得られる恩恵。
誰でもすぐに得られるものではないと思っています。
 
 
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これからも、命を大事にすることが当然であるとされる社会を思い
「目の前にある命を手放さないサポート」と「今を生きる犬との今日をより楽しむ」
ための提案をしていきたいとおもっています。
 
キャロラインさんにとって、新しい生活環境で、よき出会いがありますように。。。
 
 
 
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