犬と忖度

犬に忖度の概念はある?

学校法人「森友学園」の籠池泰典理事長の国会での証人喚問で注目を集めたワードが「忖度」。

 

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⛵「忖度」とは?

忖度(そんたく)とは、「他人の気持ちをおしはかること。推察」とされています。

一般的に、犬は KY ではないと言われます。
その場の雰囲気を察して
・安全
・安心
・興奮
・興味
各犬の性格に因って理由は様々ですが、犬はその場の空気を読んで行動することが出来ます。
野生の生活を想像すると、空気を読めなければ行きていくことは難しかったことは想像できます。

籠池氏は「安倍首相または夫人の意志を忖度して動いたのではないかと思っています」と回答し、英語では初め、このように通訳されました。

I believe that perhaps PM Abe or his wife were reading between the lines, that there was a mutual understanding between us.

この回答だと、安倍首相と昭恵夫人が「行間を読んだ」という意味になっています。

この部分で忖度は初め、「surmise」と訳されていました。「 surmise」には「推測する」などの意味があります。

I don’t think there is direct influence from Prime Minister Abe.

I think that he, that there was a, “surmise,” he read between the lines about what, there was a… Excuse me.

「忖度」という言葉が示しているのは「安倍首相によってではなく、安倍首相の周りにいる人々が、何らかの手を加えた」ということを意味しています。「忖度」というのは自分自身で何かするという時に使われる言葉ではなく、安倍首相の周囲の人間、もしくは子分の人間が何かしたという意味になります。

 
忖度を英語で表現するとしたら、「conjecture(推測)」「surmise(推測する)」「reading between the lines(行間を読む)」「reading what someone is implying(誰かが暗示していることを汲み取る)」などがそれに当たります。英語で「忖度」を直接言い換える言葉はありません。
 
20c
 
 
⛵犬にとって「忖度」とは?
犬は、飼い主に対して、直接何かを求めることはあっても、周囲の自分よりも上の立場の人を慮って、行動を選択することはありません。
推測するのも、そこに飼い主や、興味対象があるからこそ。
犬は常に「直訴」です。
吠えるときも、甘えるときも。
お留守番中に、オシッコするのも、時差ありの直訴。
帰宅後、掃除という時間を自分に注いでくれることが犬達にとっても喜びと映ります。
肉食獣でもあり、狩猟を行ってきた犬達にとって「忖度」という言葉は必要ないのかもしれません。
 
 
Fido03
 
 
⛵スポーツに観るお国柄
イギリス発祥のラグビーとアメリカ大陸発祥のアメリカンフットボールを比較すると、アメリカ(英語圏)の気風を理解することが出来ます。
ラグビーでは、得点を獲得することを「トライ」といいます。
ちょっと控え目、紳士的。
アメフトでは「タッチダウン」といいます。
打ちのめした。やった!という印象。
 
ラグビーでは、ボールを前に投げることは違反となり、常に後ろの仲間にボールを回します。
アメフトでは、基本的に前方にボールを投げます。
 
ラグビーでは、みんなが入れ代わり立ち代わりに場所を変え、選手は総合的に組織化されています。
アメフトでは、指揮官がヘッドマイクから各自に指示を出し、選手は組織の一部として動きます。
 
ラグビーが紳士的なスポーツと呼ばれるのに比べるとアメフトは、合理的で大陸的なスポートと言えるかもしれません。
 
日本語には「わびさび」というものがありますが、英語には曖昧な表現は存在しません。
それは、農耕民族が長かった日本人に比べ、狩猟を主に行ってきたアメリカ人には率直で合理的な表現のほうが有益だったからかもしれません。
 
Fido04
 
 
 
⛵犬にとって大事なこと
こうやって考えてみると、英語に「忖度」を直接言い換える言葉がないのは
犬たちをよくみていると、理解できる気がします。
その場の空気は読むけど、回りくどい空気には興味がない。
わかってほしいな・・・よりも自分の気持ちを表現したい。
やっぱり「わかりやすい」がいいよね。
 
Dogship02
 

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