猫の交通事故はなぜ多い?

猫は交通事故に遭いやすい? 理由には猫の生態が関係

 

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猫と犬は、現代の私たちにとって切っても切れない存在です。

今日は特に猫の日制定委員会が制定した「猫の日」ということで、猫と犬の生態について考えてみたいと思います。

猫がクルマ絡みの事故に巻き込まれやすいのには、猫の「ある生態」が関係しているといいます。いったい、どのような猫の生態が関係しているのでしょうか。

環境省が発表した「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」によると、2018年度の負傷した猫の収容数は1万1184頭にのぼり、これは負傷した犬の収容数(860頭)を大きく上回ります(交通事故以外が原因の負傷も含まれます)。
 
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京都大学の動物心理学研究チームは、猫が事故に遭いやすい理由について次のような見解を示しています。
 
「放し飼いの猫や野良猫は、常に交通事故の脅威と隣合わせの存在です。しかし、車道を自由に行き来できることだけが、彼らが事故に遭いやすい理由ではありません。
実は、猫には『クルマと直面したときに恐怖で身動きが取れなくなってしまう』といった、万が一のときに“事故を避けられない生態”があります。
機敏なイメージの猫ですが、迫りくるクルマの前では無力であることを知っていただきたいです」
 
猫と犬の行動心理は、その進化の違いから基本的に真逆だと考えられていますが、肉食獣という観点から考えると、常に獲物に狙われている草食獣と異なり、犬・猫は、常に獲物を捕獲する側の歴史が長いので、この生態は、必然と言えます。
 
野良犬が減った現在、犬は法的にリーシを付け、飼い主と一緒に歩くことになっているので、犬よりも猫のほうがクルマとの交通事故に巻き込まれやすいと言えるのかもしれません。
 
見回すと私たちの周りには直線的な建物をはじめ、人工物に囲まれて生活しています。本来自然物である私たち人間は、バランスをとるために身近に自然物を置きたくなったのだと思います。だからこそ、マンションの一室に植物を置いたり、同空間に犬や猫の存在を求めるようになった。私の実家のある自然あふれる宮崎では未だに外飼いの犬も多くいるのも理解できます。
 
 
私たちに出来ること。
それは、令和という時代になり、犬や猫が、さらに私たちと社会を共有する特別な存在になってきていることを受け入れること。
 
さらには「クルマと犬・猫は同じ車道を共有する存在」という意識を持ち、私たちが犬・猫に思いやりをもつことで、より安全な交通社会が実現できるといえるかもしれません。
 
彼らの安全を守ってあげること。
それも、私たち飼い主にできる「ひとつのこと」だと思います。
 
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