散歩セッション

なかよしの「し」

 

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みなさんはどれくらいの長さのリーシを使用されていますか?

巷には、100cm 程のものから

ぐぃーんと伸びるフレキシブルリードと呼ばれるものまで多種多様。

もし私たちが理想のリーシの長さとは?と聞かれたら

迷わず「6 feet(約180cm)  のリーシが適切だと考えています」と応えます。

 

理由はいくつかありますが

今回はその中のひとつについてご紹介したいと思います。

 

【安心を感じる距離感】

宮崎の都井岬には野生の馬がいます。

彼らの距離感はこんな感じです。

 

 

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程よく、距離を保っているのがわかると思います。

遠く離れず、でも寄り添ってもいない。

馬は草食獣ではありますが、これが動物が「安心」を感じる距離感です。

いつも寄り添っているのが「安心」とは限りません。

それは、屋外という様々な刺激がある環境下において適切な思考・判断なのだと思います。

飼い主と家庭犬の場合、カナダではこれが「6 feet(180cm)」になると言われています。

 

生後6ヶ月になるビション・フリーゼのボルドーさん

 

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最近、散歩の途中に止まってしまい、伏せの体制をとるとのご相談。

通常、犬が散歩中に急に留まる理由として考えられるのが

・視覚、聴覚等の刺激に対する恐怖

・環境に対する不安

・飼い主に対する主張、クレイム

・興味対象に対する反応

等が考えられます。

 

まずは通常の散歩を拝見し、今回の行動の原因が

恐怖や不安ではなく「匂いを嗅ぎたい」「状況判断」の為であることが推測できました。

パピー期は周囲のあらゆる刺激に習慣化させる時期でもありますので

ある程度、犬のペースに合わせて歩いてあげることも重要です。

しかしながら、生後6ヶ月以降は飼い主主導の散歩にシフトチェンジすることが

必須になってきます。

 さもなくば、犬は「飼い主との散歩=自分の散歩」と理解し

自分のペースや興味で散歩のイニシアチブを取る傾向にあります。

やっと6ヶ月になったボルドーは、まだそういった意識レベルではありませんが

飼い主のペースに合わせて歩く練習を行いました。

 

さっそくご主人が入手くださった 180cm のリーシを使用して、歩調に合わせて歩く練習。

人間主体の散歩ですから、リーシは必然的にたるみ、なかよしの「し」の字になります。

 

 

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ボルドーに過度なストレスがかからないように配慮しつつも

ご自身のペースを身体で示す奥様の姿(動画)

 

 

 

リーシが長い分、自由度は高くなりますが

お母さまのペースに合わせて歩けているときはリーシがたるみますので

一緒に歩くこと=気持ちいい(楽しい)と学習します。

 

ご主人は、さらにレベルの高い「心理戦」に挑戦下さいました。

 

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リーシが長いことにより、ボルドーが地面の匂いや、他の刺激に興味が移ると

必然的にリーシが張ります。

その時に、180cm のリーシを全てのばして歩きます。

そうすることによって、ボルドーが気が付くとご主人との距離感が

ぐーんと開き、急いでご主人に走り寄る姿が確認できます。

この「焦り」が経験として残り

次から他の刺激よりもハンドラーであるご主人の動きを常にチェックしペースを合わせて歩きたくなる。

結果、周囲の刺激よりもご主人の動きを気にするようになるのです。 

 

 

 

今回は、ボルドーの反応を「引き出した」状態ですので

今後、さまざまな状況で同様の行動をボルドーが選択できるように

ご家族皆さんで日々の散歩の中で楽しみながら取り組んでいただきたいと思います。

 

あらためまして、ボルドーのお父さま・お母さま、動画のシェアを快諾いただきありがとうございます。

 

DOGSHIP では、日常の散歩コースや、刺激の多い町中での散歩レッスン

出張トレーニングとしてもお受けしています。

また今月は週末の授業参加として「東京タワー・散歩倶楽部」も開催予定です。

詳細> http://dogshipharbor.typepad.com/harbor/2015/09/86.html

是非、この気候の良い時期、散歩を楽しみながらレベルアップしてまいりましょう。

 

Dogship02

 

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