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2006年 11月

2006年
11月01日

37. 無限大

「時間設定なし」そんなクラスを設定した。

最初は「無謀だ!」という指摘を多く受けた。私は、常々自分の「素」のフィーリングを大事にしたいと思ってる。

・ 嬉しい

・ 楽しい

・ ドキドキする

・ イヤだ

・ きもい!?

2005年、渡米前に私は歯医者を訪れた。長期日本を離れるため、歯だけは、しっかりとケアーをしておこうと思ったのだ。診察台に座っての先生との会話。

先生「これで大丈夫でしょう」

私「あぁ、よかった。ありがとうございました」

先生「おや?ここも治しておいたほうがいいかもしれないな」

私「じゃぁ、お願いします」

先生「いや、今日は予約が詰まっているから、またにしよう」

確かに先生は有名な方で、実際腕が立ち、すごく忙しい歯科医であろう。だとしても、「治療を必要としている人」がそこにいて、「治療ができる人」がそこにいるのに、治療が行われない。治療を必要としている人は、不安な気持ちのまま、今日以降を過ごさなければならない。もちろん、治療の必要性の度合いにもよるとおもうが、その時先生は「治しておいた方がいい」と判断し、私は説明を受けた。

私のフィーリングは「悔しい」だった。「治療ができないのは、先生の都合ではないのか?」私は、この時の自分のフィーリングを、しっかりと受け止めなければならないと思った。自分は同じような思いを、誰かにさせていなかったか?そんな仕事をしていなかったか?

これまで、自分がプライベートクラスを担当するときには、1時間半という時間設定をしていた。それが自分達にとっても、依頼して下さる方に対しても適当な時間設定だと思っていたからだ。

例えば、私がそのクラスのあとに、次の予定が入っていた場合、もしその日に出来る内容があったとしても、時間的な問題で次回まで先送りされることは十分に考えられる。もちろん、優先順位を考え、その日にすべき事には努める。しかし、果たしてそれが、ベストな内容・プログラムだといえるのか!?

もし、依頼者が望むのなら、その日の犬と我々人間の状態を踏まえ、その日にすべき事、出来ることに努めたい。もちろん、犬の集中力の問題と人の体力・集中力の問題もある。しかし、やりかた、段取り、進め方次第では、もっとできることがあるのではないだろうか?そう思うのだ。

実際、時間設定なし・無限大のクラスを行うと、お互いの「満足度」が違うことが実感できる。提供側だけではなく、依頼者の立場からみて「何が必要か?」考え、効率よく結果を見出すための最短距離と喜びを模索し、創造する。

全ては「質」をあげること、これが私の目標だ。自分の担当するクラスの「質」を高めるために、自分ができることに努めたい。自分の時間を提供するだけではなく、そこで「出来る事」の価値を高めていきたいのだ。それが結果を残すという事に繋がる。

よく私は周囲から「ストイックだ」といわれるが、トレーニングクラスを持つことが自分の存在価値ではなく、そこで私が感じ、創造し、結果と喜びを残せることが私のドッグトレーナーとしての追求であり、仕事だと思っている。そして、このプレッシャーが好きだ。いつまでこの設定で進めていけるか?わからないけど、トライし続けたいと思う。

これから、無限大クラスにてお会いする皆様。共に、その時間を創造しましょう。そして、その一瞬一瞬を楽しみましょう。 もちろん、時間設定クラスも引き続き行います。時折「あとの予定がたたないので困るのでは?」とのご指摘も受けるので・・・

(06.11.01.)