Dogship web site 「犬をしつける」ドッグトレーニングから、 「犬から学ぶ」ヒューマン・ドッグトレーニングへ。
2004年
08月10日

08.コンディショニング

よく犬に対して使われる言葉に「問題行動」「無駄ぼえ」等があるが、本当にその動向は犬だけの問題だろうか?

例えば「無駄ぼえ」。利害目的を持たず、本能重視の犬が、自分にとって無駄なことをするだろうか?

先日、こんな相談を受けた。
家の犬は、環境を考えると昼間玄関先に繋いでおけない。しかも、人通りや車通りが激しいために、犬が日中吠えて仕方がない。ついに、近所から苦情が来てし まったという。飼い主は自営業のため十分な相手をしてあげることも出来ない。だからといって誰もいないお家に閉じこめることは出来ない、というのが飼い主 側の言い分だ。

「無駄吠え」にも様々な事が起因していると思うが、留守番中に、吠えている犬は、寂しいから吠えるとは断定できない。「分離不安症」のように、勝手 に犬を病持ち扱いにする傾向があるが、実際にはもっと単純な場合も多い。

犬も我々人間と同じように運動量と栄養・休養のバランスが重要である。

「しつけ」が必要だとか言う前に、愛犬の健康が保てているかどうか?をまずは考えてみてほしい(この場合の健康とは、[diet] という意識での「健康」を指す。ただ単に食事を減らすとか、お散歩/物理的な意味での運動を増やすだけでは犬のストレスになってしまう場合もある。つまり 体の中から健康になることが人間同様必要なのだ。

まず犬のコンディショニングは、3つの要素のバランスで考えてあげたい。

 1) 運動(お散歩やドッグスポーツを含む)
 2) 栄養
 3) 休養の質と量運動で使った分の栄養素を補って、筋肉や精神的な疲れを回復出来るだけの休養がとれているか?このバランスが大事。

しかし、平日忙しいからといってお散歩が十分でないとしたら、、、栄養は十分なのだから、休養も少しで十分ということになる。そうすると家族がいないときに限って休養も少しで良いわけだから、日中一人でいるときは、何かしたくて仕方がない。

だから、仕事したさに?周りの物音に吠えてみる。吠えるというのは、案外体力を使う物で、運動不足には丁度良い。しかも吠えているときに、たまたま 家族の人が帰宅してくれたら、こんなに便利なことはない。これからは寂しいときは、家族の人が帰ってくるまで吠えてみよう!と思う。単純な道理である。あ るいは、口寂しくて仕方ないときには、室内にある物をちょっと噛んでみる。時には噛んじゃいけないといわれている物も含まれているかもしれないが、たまた ま噛んで、おもしろい音がしたり、楽しい香りがしたら「一人噛み噛みゲーム」に没頭してしまう。そして、噛んじゃいけない物を噛んでいたときに限って、家 族の帰宅後、何度も名前を呼んで怒られる。怒られているのは理解出来ていても、犬は寂しかったのだから、名前も呼んでもらえ、相手もしてもらえた方が楽し い。その時、犬は「そうだ、今度から、運動不足でお留守番するときには、また何か噛んで仕込んでおこう」と思うだろうことは、自然だ。

ディスクドッグのトレーナーをはじめ、その飼い主は、ただお散歩をしてご飯を与えるだけではなく、犬達の栄養まで考えてコンディショニングに努めて いる。しかも、トップレベルとなると、体調日誌はもちろん、体温、食事、睡眠の質と量、排便の状態等も、ちゃんとチェックする。そして、そんなアスリート ドッグは昼間は疲れて寝ているそうだ。当然だろう。犬は元々夜行性。昼間は寝ていたのだ。そして、今は我々に合わせて夜就寝している。だからといって、み んなにアスリートドッグを育てようとは言っていない。

人間界でもオリンピック選手や野球選手には必ずと言っていいほどインストラクターという人がついている。あなたがスポーツ選手になる可能性はなくて も、同じ人間として、そういった方のコメントや意見は、何らかしら我々の体にも起因している事柄があるはず。

だから犬も、そんな意見を参考にしてみて もいいのではないか?と思う。

外見だけやせても、それはその時だけの姿。大事なのは代謝を上げて体の中から元気に健康になることである。それが元々の犬達の姿なのだ。

今日か らあなたも愛犬のインストラクター。愛犬が金メダルを取るも、参加賞で終わるも、あなた次第。だったらやっぱりいい賞をとりたいものである。

(2004.08.10)

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