Dogship web site 「犬をしつける」ドッグトレーニングから、 「犬から学ぶ」ヒューマン・ドッグトレーニングへ。
2004年
04月26日

05.ステレオタイプ

どうしてうちの子は落ち着きがないんだろう?となりの犬はいい子なのに」

こんな風に思ったことないだろうか?愛犬を他の子達と比べることは、子供と同じで、とってもナンセンス。

介護犬や盲導犬として活躍しているラブやゴールデンのように、落ち着がある子がいいなぁって思うのは当然だが、実際に彼らを家族の一員として受け入れたものの、そのハイパーさに手を焼いている人も実際多いようだ。そこには犬に対する偏見からくるギャップが存在する。

ドーベルマンは怖い!?ゴールデンは優しくて穏やか?小さい犬は吠えるし気が強い!?ラブは温厚!?

一般的にもそういわれているし、専門書にもそういった記載はされる。でも、犬は犬格をもった生き物。それぞれに個性が存在する。一般的に認知されている犬種ごとのイメージは実際には全く異なり、それらは2種に部類される。

特にディズニー映画の影響は大きい。数え切れないほどの愛犬家のみんなはもちろん、犬をそれほど好きじゃない人でさえ、ゴールデンレトリバーがお家 にいる光景って映画みたいであこがれ、ダルメシアンだったら101匹飼ってもいいかなとか思う人もいるかもしれない。

ディズニーワールドから現実に 戻ってみると、そういった犬達は他の犬と全く違いはなく、アグレッシブそのものである。ロットワイラーやドーベルマン、ジャーマン・シェパード、ピットブ ル・・・そういった犬達と大した差はなく、同じ犬。
でも、実際はどうなのだろうか?

単純にいうと、これまで書いてきたことは「偽り」ともいえるかもしれない。トレーニング、犬種、純血 or 雑種に関わらず、見知らぬ人に対して吠えたり、うなったりする傾向は、対象物に対する恐怖心からくることもあり、自分を守る為に、最悪の場合咬んだりと いった行動も考えられる。しかし、そんな彼らだって、紳士に振る舞うこともできるし、遊び好きで、子供とも仲良くなれる、そんな社会性も持ち合わせた家庭 犬にも十分になりうる。

子犬の頃からきちんとした社会性を持たせてあげることや、青春期から成犬までの間、 トレーニングを継続することは、犬の飼い主としての義務。そういった飼い主側の意識が、犬と住める社会発展に繋がる。しかし、いくらトレーニングを受けて 愛犬に社会のルールを教えたからといって、公共の場において、一切吠えたり、うなったりしないとも限らない。犬は動物であり「絶対」はない。だからこそ、 あなたという「飼い主(ハンドラー)」の存在が必須なのだ。

しかし、愛犬家とそうでない人々との溝を埋めるためには、犬達が公共の場にでた時に、飼い主として、そういったことを常に心がけたり、努めることが大事。そうすると、おのずと愛犬の振る舞いにも効果が出てくるものである。

トレーニングを通して犬達が公共の場でも間違った(理想的ではない)行動をしないようにトレーニングすることは、他の人たちに「うちの子は私のコン トロール下にあります。大丈夫です」というアピールに十分なりうる。しかし、どうしても反動的に犬達のその場にふさわしくない(望ましくない)行動も見過 ごしてしまっている。これからは、街のレストランやカフェで、「犬オッケー」のサインよりも、「犬は駄目です」と書かれたサインが目にとまるようになって 欲しいものだ。

ところで、かわいらしさをいかして警察犬(麻薬探知犬等)として活躍している犬がいることを知っているだろうか?麻薬を持参している悪人とはいえ、 かわいい犬に対しては、警戒心を持ちにくい。麻薬探知犬は私服警官と共に、空港内をウロウロ。そして、そっとハンドラーに「この人、怪しいです」という意 図のサインを出す。

ガード・ドッグで活躍するドーベルマンは、その逆のタイプ。誰だって、怖い顔をしたドーベルマンが目の前にいたら「ビクッ!(怖 い)」と感じるだろう。その時点で、犬の優位性が確立する。彼らはその道のプロフェッショナルであり、相手を萎縮させることが仕事である。

だからといって、一般犬をそんな人間の勝手なイメージで、個性までも決めつけてみないでほしい。

血統書には、これまでの血筋やその他諸々の情報 がかかれているが、所詮・・・紙。犬の個性は温かい。

温厚そうなラブと怖そうなドーベルマン。でも、ラブだって吠えるときはあるし、ドーベルマンだっ て温厚な時もある。しかし、みんなが彼らのリーダーとして、どんな振る舞いをして、彼らにどんな環境を与えているかによって、そういった偏見も変わってく る?

東北生まれだからといって、みんな色白とは限らない。
九州出身だからといって、みんな焼酎が好きとも限らない。

ただ、そこには親から引き継 いだ遺伝と、生まれ育ってきた環境が起因する。

焼酎を飲める体、これが遺伝。
家族を含め、地域一般的に焼酎が好きで、飲みなれている、これが生活環 境。

(2004.04.26)

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