Dogship web site 「犬をしつける」ドッグトレーニングから、 「犬から学ぶ」ヒューマン・ドッグトレーニングへ。
2004年
02月03日

01.ごあいさつ

はじめまして。

最近「トレーナーのお仕事ってどんなことするの?」とか、「普段はなにしているの!?」といった質問をよく受けます。また、友達から紹介されるときには「ブリーダー」とか「調教師」等、様々な表現で紹介されます。

この仕事に就くきっかけとなったのは、私が育った九州という土地柄もありました。以前飼っていた犬が97年2月1日朝方、15歳で玄関先で息を引き取りました。 九州といえど、朝は霜が降りるほど寒く、その子は大往生を全うし、冷たく固まっていました。

もし、この子が室内で飼われていたとしたら、もう少し暖かい「死」があったのではないだろうか?しかし、母のコメントはいつも「畳が傷む」「トイレ ができない」といったもので、土地柄的にも、犬は玄関に繋がれ、ご飯は猫まんまが通常でした。であれば、もしそういった条件をクリアーすることができれ ば、九州でも室内で犬を飼える訳であり、「九州における犬文化開拓」という挑戦の念が生まれてきたのでした。

大学卒業後、犬の勉強にカナダに渡ったのは、ビジネスでもなく、ファッションの為でもなく、犬の本質を学ぶためでした。そしてカナダは犬の祖先であ るオオカミの起源でしたので、犬との生態、行動心理を学べ、同時に、犬とのつきあい方にも触れることが出来ました。現在トレーナーという素晴らしい職に就 く中で、明らかに当初の意識と違いがうまれてきたのを感じます。

というのも、私が通った最初の学校では「お座り」「伏せ」の教え方を学びましたが、実際に現在、お客様から「うちの犬にお座りを教えたいんです」と いった依頼を受けることは、パピークラス(幼稚園クラス)以外、まずありません。しかし、「お座り」「伏せ」は、しつけにとって大変重要な題材であるのは 確かです。

そういった題材を教える過程で、こちらのリーダーシップや犬たちの心理を知り得、その結果、互いの絆を強めることができるのです。

「問題行動」とされる同行が見受けられるようになると、愛犬の言わんとすることが理解しづらくなり、こちらの意志を伝えにくくなります。そうすると 我々はどうしても愛犬に対して「疑問」を抱くようになります。よく「うちのこは馬鹿だ」と口にする方がいますが、大事なのは「お座り」や「伏せ」を教える 事ではなく、第一に「愛犬の言い分に耳を傾けること」、そして、「この子は馬鹿じゃなかった!」と家族の方々に気づいてもらう事が重要になってきます。

愛犬の反応を通して「我々家族にも問題があったんじゃないだろうか?」と感じてもらえたとしたら、この家族にはきっとすてきな「犬との暮らし」をえる事が出来るだろうと確信できます。

「犬格の尊重」これが私たちが大事にしたいことの一つです。

先日屋台でたこ焼きを売っていました。どんな食材を使っているかわかりませんし、衛生面も気になります。しかし、できたてのたこ焼きって「湯気」が 立って、いかにもおいしそうなんですよね。お茶だって、「湯気」が立っているからおいしく見えるのです。

犬達は素晴らしい被毛に覆われているので、確 かに毛深い・・・しかし、その「毛」にもいろんな「湯毛- ゆげ」があることを最近興味深く観ています。

・さみし毛
・かなし毛
・たのし毛
・うれし毛・・・

私はこれからも、犬達が欲する「ゆげ」を一本でも多く感じ取ってあげられるような 専門家でありたいと思っています。

犬がいるからと行動範囲を狭めるのではなく、 犬と暮らしているからこそ得られる喜びを伝え、それが文化になるように、これからも努めていきたいと想っています。

今後とも宜しくお願いします。コメント等ございましたら、是非お聞かせください。

(2004.02.03)

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